この島には行人はいません。その代わりに主人公がやってきたという感じです。
気にする人は読まないことをお勧めします。

このSSを読むコツはこれは自分の日記だと思って読むことです。
なるべく主人公に感情移入しやすく書いたつもりです。

それではお楽しみください。

 3日前のこと。
俺は修学旅行の途中に飛行機事故に巻き込まれてしまった。 
その上に、飛び込むのが早すぎたせいか救助される前に波に流されてしまったのである。
漂流して三日間、俺は海を彷徨った。そして、俺は意識を失ったのである。
「う、うぅん?ここは?」
そして俺は浜辺らしいところで目を覚ました。
どうして自分がこんなところにいるのか見当もつかない。
ふと気がつくと頭に柔らかい感触がする。
そして、目を開けるとそこには眼鏡をかけた女の子がいた。
どうやら膝枕をしてもらっていたらしかった。
悪いと思って慌てて体を起こす。
「よかった、気がついたみたいですね。」
「そう、見たいだな。でもどうしてこんな所に?というよりここはどこ!?」
いけない。意識不明のせいで記憶が混乱している。
現在地は見たところ島だというのは分かった。だがどこの島か見当もつかない。
まぁ日本語を話す人がいるから大丈夫だろう。そう思うことにした。
「あなたはここの浜辺に流されてきたのです。覚えがありませんか?」
俺は眼鏡をかけた少女に言われて自分の身に起こったことを全て思い出した。
「そうだ、俺は飛行機の墜落事故で海に飛び込んでそこから波にさらわれたんだ!!」
「ヒコウキ?あぁ、外界の空を飛ぶ乗り物のことですね。」
と一人で納得する少女。
何か隣で女の子が奇妙なことを言っていたようだったが、
たぶん、気のせいだろう。そう思うことにする。
そして隣にいる女の子を観察する。
手に持っているのは本。顔にかけているのは眼鏡。
着ている服が少々変わっているが民族衣装のレベル。
たぶん、普通の日本人だ。
少なくとも竹やりと腰蓑のアフリカ民族ではない。
「えっと、君、この島の住民?」
「はい。ちかげと申します。」
「そうか。できれば君の住んでいる町に連れて行って欲しいのだけどいいかな?」
「はい。町と呼べるものではありませんが分かりました。」
「よし。」
こうして俺はちかげさんに長老の家まで連れて行ってもらった。
やはり村のせいか、よそものは珍しいのだろう。
俺は長老の家に着くまで何度も奇異の視線に晒された。
そして、食事を出してもらい、長老と話をすること約3時間。
俺はだんだんと自分の身の回りを取り巻く状況が分かってきた。

「と、いうことはここから脱出をした人間は今のところ一人もいないわけですね。」
「そうじゃ。ここから出ようなどとは思わないことじゃ。」
おばばの言うことにはここは外界から封鎖された島らしい。
なるほど。どうりで文明のレベルが江戸時代〜明治時代で止まっているわけだ。
たぶん、脱出は無理そうだ。なら、かなり長いスパンで生活を組み立てないといけないな。
そう思った俺はなんとか取り入れる居場所を探してみることにする。
「分かりました。それでは婿入り出来るような家はありませんか?できれば余裕のある家で。」
するとおばばは少し考えた後にとても怪しげな返事をした。
「ふふふ。全部、じゃよ。」
「全部!?」
俺はおばばの返事に驚いた。この島の全ての女性が未婚だって?
ありえない。そう思ったからだ。
「あぁ。昔のことじゃった……。」
そして俺はおばばからこの島に起こった悲劇を聞いた。
あまりにも悲劇と呼ぶには間の抜けた話であったが
犠牲者の人数が人数だ。
キリストの信者でもなんでもない俺ですらその話を聞いて無意識に十字を切っていた。
「ふふふ、驚くのも無理はない。この島の男はお前だけなのじゃ!!」
「……。」
おばばのいった話を俺は信じきれなかった。
しかし確かにこの島に着てから俺は男の人を見ていない。
そしておばばが叫んだ。
「こぉら!!さっさと仕事に戻れっ!!」と。
すると島中の女性が蜘蛛の子を散らすように去っていった。
しかし大変なことになった。島の男性が俺だけなんて……。
「ふっふっふ、おぬし、自分の責任の重さは感じているな?」
と言われて少し考えてみる。男がいなくなったのが9年前。
ということはいますぐにでも子供を生まないとこの空白期間は延びるということか。
考えだけでもぞっとする話だ。
「おばば様。一つ、よろしいでしょうか。」
「なんじゃ。」
「私の責任の重大さ、よく分かりました。
そして今後の身の振り方を考えるために一晩、ここに泊めていただけないでしょうか?」
「ふふふ。一晩じゃなくともゆっくり泊まっていくがよい。」
「はい。ありがとうございます。」
とりあえず今日の寝床は確保した。
しかし、修学旅行で飛行機が事故を起こして島に漂着するとは。
さらにその島が女だけの島とはさらに恐れ入った。
明日からどうするか。それはまだ分からない。
 今日はとりあえず寝よう。俺はそう思った。
しかし、俺にはそれすらも許されなかったようだ……。

長老の孫娘らしい少女が俺に話しかけてくる。
どうやら名前はみちるというらしい。
う〜ん、いかにも忘れやすそうな名前だ。
「お風呂、ありますけど入りますか〜?」
「あぁ。ありがと。えっと……、誰だっけ?」
「みちるです〜。さっき、名前おしえたばかりですよ〜。」
いけない。言ったそばから名前を忘れている。
「ごめんごめん。じゃ、行ってくるよ。」
「はひ〜。」
こうして俺は風呂に入る。
さっきのみゆきさんの話によると、
島には活火山があってあたりじゅうに温泉がわいているらしい。
恐ろしい話だ。もし噴火したら逃げ場がないのだから。
人類、逃げ場なしといったところか。
それにしても落ち着くなぁと思ったところ……、
誰かが入ってきたようだった。

「あ〜、おせなか、お流ししましょうか?」
「……。」
俺はその乱入者に絶句した。
そして、人間が服で裸を隠すのは後天的なものだということを俺はいやでも思い知らされた。
それもそのはずである。
乱入者は一糸まとわぬ、みちるさんだったのだから。
「は、恥ずかしくないのか?」
突然のことに驚きながらもしっかりとみちるさんを見ている俺はやはり男なのだろう。
透き通るような白い肌が目にしみる。
胸もかなりあるし、腰周りも引き締まっている。
そんな美しい裸体をみちるさんは惜しげもなく俺に晒していた。
エロ本などでなんどか見たことはあるが、実物をみたのは始めてである。
そして、それは言葉に表せないくらいに美しかった。
「そんなに見つめてどうしたんですか〜?」
「いや……、なんでもない。せっかくだから、背中、流してもらえないかな?」
なんとか取り繕いながら自分の都合のいい方に話を持っていく俺。
さすがにあなたの裸に欲情したとは口が裂けてもいえない。
「はい〜。」
といいながら俺の背中に石鹸をつけてくれるみちるさん。
手もすべすべで気持ちいい。
そして大きいせいなのか、ときどき胸が背中にあたる。
少し硬いところは乳首なのだろうか?
そう思うと興奮でいてもたってもいられなくなる。
そして俺はみちるさんの体に触ってみたいという欲求を抑えられなくなっていた。
そこで俺はみちるさんに提案をする。
「今度は俺がみちるさんの体をながすよ。」
「あ〜。よろしくおねがいします〜。」
そして俺たちはお互いに体の向きを入れ替える。
やはり背中だけでもどことなく色気というものは伝わってくるものである。
俺は恐る恐るみちるさんの背中に触れた。
「ひゃっ!!」
とびっくりするみちるさん。
「ごめんっ。悪気はなかったんだ。」
下心はたくさんあったのだが。
「いえいえ〜。大丈夫ですので。」
こうして俺はみちるさんの背中に石鹸をぬりたくった。
みゆきさんの肌はとっても柔らかかった。
そして俺はみちるさんがお湯を浴びるのをじっと見ていた。
美少女の肌を覆う石鹸が取れて裸身が露になるのを見て、
何も感じない男はいない。
こうして俺はみちるさんと湯船に漬かる。
だが、どことなくみちるさんの様子が変だ。
やはり恥ずかしいのだろうか?
みちるさんの顔は赤くなっていた。
「大丈夫?」
「あ〜。少しのぼせてきたようですね〜。それではお先に失礼いたします〜。」
と言って出て行くみちるさん。
俺は無防備なヒップに目が行っていた。
「……。」
俺もそろそろ出るか。

風呂から出た後は夕飯をご馳走になった。
どうやらみちるさんが作ったらしい。
世話になり続けるのも悪いし明日からはどこかで働くか。
そう俺は夕飯を食べながら思った。
 そして夜。俺は部屋で考え事をしていた。
俺はこれからどうするのだろうか?
俺は東京に帰れるのだろうか?
そもそも東京に帰りたいか?
俺はこの島でどう過ごすのだろうか?
などである。
特に最後のは俺を非常に悩ませた。
今でさえ俺が結婚する、新しい人がやってくる以外では、
この島の最年少の子ですら相手が17になる頃に26だ。
おばばの話では新人に期待はできない。
むしろ俺が来れた事すら奇跡なのだと言っていた。
もっと年をとっているならさらに悲惨なことになるだろう。
しかもそれはどんどん広がっていく。
今が盛りの女性だっているはずだ。
むしろ俺が島中の女性を相手にするような感じで……。
そう考えると気が遠くなってきた。
だが悪い気分はしない。
そう思っていると誰かが襖を叩く。
こんな時間に誰だろうか?
と思って開けてみる。
すると襖の向こうにいたのはみちるさんだった。

「夜分遅くに失礼いたします〜。」
「あっ、どうも。泊めてもらってる身で変なこと言うけど入って下さい。」
「はい。あの、大事なお話があるのですがいいでしょうか?」
「何?」
俺はこれからみちるさんの言うことに大体の見当をつけた。
こんな時間に男と女がやることといったら一つしかない。
「私と夜伽をしていただけないでしょうか。」
やはりそうか……。俺はおばばに一本取られた訳だ。
多分、これはおばばの入れ知恵だろう。
普通の村なら初日から長老の孫娘に手を出そうものなら村八分か処刑だろうけど、
この村でそれは当てはまらない。おばばも跡継ぎに悩んでいるのだ。
そしてもう一度みちるさんを見回してみる。
さっき裸はみたがなかなか色っぽい女の子だ。
夜伽の相手としては申し分ない。というより俺がむしろ分不相応だ。
しかしこんなことをしていいのだろうか?
俺は少し悩んだ。しかしその悩みはすぐに吹き飛んだ。
「やはり私では不足でしょうか?」
「いっ、いや、そんなことはない。むしろ俺の方こそ不相応だ。」
と見つめあう二人。やはり俺も男なのである。
とはいえ何をしようか?
いざそれを考えると頭が真っ白になる。
当然、俺に性経験なんてあるわけがなかった。
「とりあえず服を脱ぎましょうか。そうすればすることが己と分かってくるっていいますし。」
「あ、ああっ。」
みちるさんに言われるがままに服を脱ぐ俺。
横で服を脱いでいるみちるさんに思わず見とれてしまう。
「なにかついてますか?」
「いっ、いやっ、何も……。」
とりあえず脱いだはいいけど何をしてもいいのか分からない。
「なにかしたいことはありますか?」
と聞いてくるみちるさん。もう、やけっぱちで俺は欲望に素直になることにした。
「胸、もんでいいかな?」
「はい。」
むにゅ むにゅむにゅ むにゅ
俺はとりあえずさっき言ったように胸をもんでいる。
みちるさんの胸は大きくて柔らかかった。
揉まれるたびにみちるさんは困ったような声を上げていた。
「気持ちいい?」
「はい。まぁ……。」
微妙な表情をするみちるさん。
「キス、してもいいかな?」
「……」
「やっぱりだめ?」
「いっ、いえ……そんなことは……。」
なるほど。初めてで緊張してるのはみちるさんも……か。
そう思うとなんだか緊張がほぐれてきた。
そして俺はみちるさんにキスをする。
驚くみちるさんがかわいい。
「横になって。」
「はい……。」
大人しく横になるみちるさんに、のしかかる俺。
人肌は温かいと聞いていたがみちるさんの肌はひんやりとしていて、
それが気持ちよかった。

「あなたの肌、温かいですね。」
「みちるさんの肌はひんやりとして気持ちいいね。」
そう言うと俺はみちるさんの乙女の部分に挿入した。
「痛っ、ああっ」
「ごめん。」
少し狭かったので多少強引に捻じ込んだのがまずかったのだろう。
お互いに初体験だし仕方がないといえば仕方がない。
「もう動いてもかまいませんよ?」
「分かった。」
俺はみちるさんの言うとおりに動いてみることにした。
そしてもう少し奥に差し込んでみる。
するとみちるさんの奥から生暖かい液体が伝わってくる。
このとろみから血液なのだろう。
どうやら処女を貫通してしまったらしい。
とても痛がるみちるさん。
「ごめん。」
「気に、しないで下さい。あと痛みが和らぐように胸、揉んでくれませんか?」
「分かった。」
言われるがままに胸を揉む俺。
しかしながら女の人のあれがこんなに気持ちがいいとは思わなかった。
痛みも引いたところで俺とみちるさんは性行為を楽しんだ。
締め付けはかなり気持ちがよかったし、
みちるさんも楽しんでいただけたようだった。
「意外とお上手ですね……。」
「みちるさんこそ、なかなかよかったですよ。」
と二人で言い合う。
お互いの息は絶え絶えである。
しかし、そんな楽しい時間にも終わりはやってくる。
俺のほうに絶頂が来たのだ。
「みちるさん、出していいかな?」
「はい。あなたの子供、生んでみたいです。」
「よしっ。」
俺はいままで我慢していたのを一気に放出した。
そして、みちるさんに熱いものをぶちまける。
「ああっ、熱い……、溶けてしまいそうです。」
「気持ちよかった?」
「はい。え〜とその〜、」
「なんだい、みちるさん。」
「また、してくれますか?」
「みちるさんなら喜んで。」
「うれしい。」
こうして一糸まとわずに布団の中で抱き合う俺とみちるさん。
柔らかくてひんやりとした肌がとても気持ちよかった。
女の子ってこんなに柔らかったんだ、とつい思ってしまう。
 そして横になりながら明日のことを考える俺。
確かにこの島で暮らすのは困難が付きまとうだろう。
でも、なんとかなりそうな気がした。
なぜなら、この島の女の子はとてもかわいくていい子ばかりなのだから……。
そう思って俺は寝ることにした。
明日はどこに行ってなにをしようか……。
それは誰にも分からなかった。