行人とオババは縁側でお茶をすすっていた。
「ふぅ、婿殿もやっとやる気になってくれたの…」
「何がですか?」
行人がオババの方を向くと、オババは笑みを浮かべながら口を開いた。
「それはもちろん子作りの事じゃ」
「ぶふっ!げほっ!げほっ!」
行人はお茶を豪快に噴き出した。
「な、なななな…」
「フフフフ、わしが知らぬと思ったか?すでにみちるとしのぶとやったそうじゃの」
「ぐ…」
オババに言われると行人は顔を真っ赤にして口を閉じてしまった。
「すずとももうやったのか?」
「う…そ、それは…」
「その様子じゃやったようじゃの」
オババは満足したように頷くとお茶をすすった。
「もうタマなしとは呼べんな…節操なしにらんくあっぷじゃ」
「全然嬉しくないんですけど…」
「どうじゃ?このままこんぷりーとしてしまうのは…ほれ、いつかの夢を正夢に…」
「嫌ですよ!」
そんな行人とオババのやり取りをある人物がひっそりと見ていた。

一方、梅梅の家では遠野さんがきゅうりを食べながらくつろいでいた。
(梅梅、ちゃんと行人にきゅうり渡せたかな?)
遠野さんはつい先ほど行人にきゅうりを渡すように言って梅梅を送り出していた。
(梅梅はあまり積極的にならないからねぇ…チャンスを作ってやらないと…)
すると突然玄関の戸が開き、そこにきゅうりを持った梅梅が立っていた。
「ただいまデスヨ…」
(お、梅梅、おかえり〜…って何できゅうりを…渡せなかったの?)
遠野さんがそう言うと、梅梅は目尻に涙を浮かべた。
(め、梅梅!?どうした!?何かあったのか!?)
「う…遠野サ〜ン!」
梅梅はきゅうりを放り投げ、遠野さんに抱きついた。

(なるほどねぇ、行人が…)
「はいデスヨ…」
梅梅は先ほどこっそりと聞いていた行人とオババの会話の内容を遠野さんに話した。
(あの男、最近鼻血噴水にならないと思ってたけどまさかそんな事になっていようとは…)
「けど仕方ないデスヨ…皆サン魅力的デスカラ…」
梅梅がそう言うと遠野さんがピクリと反応した。
(何言ってんの!梅梅だって十分魅力的じゃん!)
「で、でも…」
(よし、こうなったら梅梅!行人を誘惑するんだ!)

遠野さんに言われると梅梅は顔を真っ赤にして慌て始めた。
「ゆ、ゆゆゆゆ誘惑デスカ!?」
(そう!梅梅の魅力を行人に教えてやるんだ!)
「で、出来マセンヨ〜!」
(じゃあ梅梅は行人を取られてもいいの?負けないって言ったのは梅梅でしょ!)
遠野さんにそう言われると梅梅の目の色が変わる。
「そ、そうデシタ…わ、分かりマシタ!ワタシ、やってみマスヨ!」
(その意気だ!梅梅!)
「はい!見事に当たって砕け散ってみせマスヨ!」
(あ、いや…砕け散ったらあかんて…)

それからしばらくして、行人と梅梅は並んで歩いていた。
「ねぇ、梅梅…失礼な事を聞くかもしれないけど、今度は大丈夫?」
「は、はい!大丈夫デスヨ!た、多分…」
「へ?」
「あ、いえ何でもないデスヨ!」
梅梅は芸を見せたいので一緒に来て欲しいと言って行人を誘っていた。
(ほ、本当に大丈夫デショウカ…)
梅梅は遠野さんの言葉を思いだす。
(梅梅はとにかく行人を誘ってくるんだ。あとはあちきに任せな)

(と、とりあえず誘いマシタケド…遠野サンは一体何を…)
そんな事を考えていると梅梅は石に躓き、バランスを崩した。
「ひゃ!?」
「おっと」
行人は転びそうな梅梅の体を受け止める。
「大丈夫?何か考え事してたみたいだけど…」
「は、はい、大丈夫デスヨ…ありがとうございマス」
梅梅は顔を真っ赤にしてそう言うと行人に頭を下げた。
そして二人は川の向こうに行くため橋を渡り始めた。
そんな二人を目立たないように川から頭だけ出した遠野さんが見ていた。
(フフフ…ちょっと手荒だけど…妖術!河童雷!)
遠野さんが橋を指差すと皿から電撃が放たれ、橋に直撃した。
するとちょうど二人の足元が崩壊し、二人の体は宙に浮く。
「へ?うわわっ!?」
「ひやややや〜ん!」
そのまま二人は川に落ちた。
「いたたた…何だ?いきなり…」
「こ、こんなの聞いてないデスヨ〜…」
行人は立ち上がると梅梅に手を差し出した。
「大丈夫?梅梅」
「は、はい、ありがとうございマスネ」

梅梅が手を握ると行人は梅梅をそのまま引っ張った。
「あ〜あ、びしょびしょだ…よ…」
行人は濡れたチャイナ服が梅梅にぴったり貼りつき、うっすらと乳首が見えるのに気づいた。
その瞬間、行人は顔の向きを素早く変えた。
「い、行人サン?」
「な、何でもないよ!何でもないから!」
遠野さんはその様子を行人の死角となる位置で見ていた。
梅梅も遠野さんが行人の死角にいるのに気がついた。
(と、遠野サン!?)
(今だ!梅梅!誘惑するんだ!)
遠野さんは親指を立てて梅梅にそう促した。
(よ、よし、やりマスデスヨ!)
「あ、ああああの!行人サン!」
「な、何?」
「え、えと、あの…ワタシの…あの…その…」
梅梅は顔を真っ赤にしてしどろもどろとなってしまう。
(うう、やっぱり恥ずかしいデスヨ〜)
「ね、ねぇ、梅梅、とりあえず川から上がろうよ」
そう言うと行人は梅梅の手を掴んで歩き始めた。
「あう…」
梅梅は何も言えなくなってしまい、そのまま歩き出す。

その様子を見ていた遠野さんは焦っていた。
(ちょ、梅梅!何してんの!?くっ、こうなったらもう一押し…)
遠野さんは川の中に潜り、梅梅の後ろにやってくる。
(ふっ!)
二人が川から上がった瞬間、遠野さんは右手を伸ばすとそのまま梅梅を突き飛ばした。
「ひやややっ!?」
「ん?うわっ!?」
行人は梅梅の声に反応して振り向いた瞬間、梅梅が行人に向かって倒れてきた。
そのまま二人は梅梅が上になる形で倒れこんだ。
(よし、計算通り)
遠野さんは頭だけ出して二人の様子を見た。
(あら〜、これまたずいぶんベタな…)
梅梅と行人は倒れた拍子にお互いの唇を重ねていた。
(ひゃやややっ!? ワ、ワタシ、今行人サンとキキキキスを…)
梅梅は今まで以上に顔を真っ赤にして混乱していた。
すると行人が梅梅の肩に手を置き、梅梅から離れようとする。
梅梅はそれに気づくとさらに自分の唇を行人に押し付けた。
「むぅ!?」
行人は梅梅の意外な行動に目を見開く。
(と、遠野サンがココまでしてくれたデスカラ…ワタシ、頑張りマスネ!)

遠野さんは二人に気づかれないように川から上がった。
(ふぅ、頑張れよ、梅梅…あちきが邪魔者を寄せ付けないからね)
そして遠野さんはその場から離れていった。

梅梅は顔を真っ赤にしたままで行人の口の中に舌を進入させる。
「んむっ!?」
行人は梅梅のさらなる行動に驚いていた。
(な、何だ!?梅梅、いつもとなんか違う)
梅梅はそのまま行人の舌と自分の舌を絡ませる。
「ん…むぅ…ちゅ…」
「は…ん…」
やがて梅梅の方から唇を離すと、二人の間に唾液の糸が引かれ、切れる。
唇を離した梅梅の頬は紅潮し、彼女は潤んだ瞳で行人を見つめてくる。
「め、梅梅、どうしたの?何か変だよ?」
「行人サン…ワタシ、行人サンが…欲しいデス…」
「え?」
梅梅は再び行人と唇を重ね、さっきより激しく舌を絡ませてくる。
「んう…ちゅ、はっ、んむ…」
普段から考えると大胆すぎる梅梅の行動に驚いていた行人だが、舌を絡ませていく内に思考がまとまらなくなっていく。
そしてしばらくすると梅梅は再び唇を離した。

「行人サンの唾液…とても美味しいデス…」
梅梅は熱っぽい目で行人を見つめながら、人差し指で自分の唇に触れた。
全身が濡れたそんな梅梅の様子に行人の理性は吹っ飛びそうになる。
「め、梅梅…」
「行人サンの…大きくなってマスネ」
いつの間にか梅梅の視線は行人の下半身に移っており、彼女はそのまま体の向きを反転した。
すると行人の目の前に梅梅のお尻がやってくる。
濡れたチャイナ服がぴったりと貼り付いてるせいで下着のラインまで見えてしまう。
(なぁっ!?)
一方、梅梅は行人の肉棒をズボンから取り出すと、それをじっと見つめていた。
「これが行人サンの…」
そう言うと同時に梅梅は行人のそれを口に含んだ。
「うぁっ!?」
刺激を与えられた行人の肉棒はさらに硬く大きくなっていく。
梅梅はそれに構わず先端を舐めたり吸ったりして行人に刺激を与えていく。
やがて行人の理性も限界が近づいてくる。
(もう…ダメだ…)
すると行人はチャイナ服の裾をめくり、目の前にある梅梅のお尻を掴んだ。
梅梅の下着も濡れたせいでぴったり貼り付いており、うっすらとスジが見えていた。
「んぅ、行人サン?」
行人の行動に驚いた梅梅は行人の肉棒から口を離した。

「梅梅、悪いけど僕、もう我慢できない」
そう言うと行人は梅梅の下着を脱がし、彼女の太股の内側に舌を這わせた。
「ひゃっ!行人サン!?」
行人はそのまま舌を這わせ、梅梅の秘所に口をつける。
「ひゃう!?」
行人はそのままスジを舐め上げるようにして梅梅を刺激していく。
梅梅は突然の刺激に行人を攻める事をやめ、行人のズボンをぎゅっと掴んでいた。
すると行人は彼女のクリトリスを舌で刺激し始めた。
「ひゃぁっ!?」
梅梅は強い刺激を与えられ、行人のズボンを掴む力が強くなる。
行人はざらついた舌の表面でゆっくりと梅梅のクリトリスを舐めていく。
「ひゃあああああっ!」
梅梅は目をぎゅっと瞑って、大きな嬌声をあげる。
「梅梅、気持ちいい?」
行人はそう言いながら舌を中に入れたりして梅梅への刺激を続ける。
「ふぁっ!は、いっ!はぁぁっ!」
梅梅はすでに行人を攻める事を忘れ、その口からはだらしなく涎が垂れていた。
すると行人は突然梅梅の秘所から口を離した。
「はっ、あ…行人…サン?」
「梅梅、僕も…梅梅が欲しい…」
そう言われると梅梅は少しの間呆然としていたが、やがて笑みを浮かべた。
「はい、ワタシも…行人サンが欲しいデス」

梅梅は行人と向き合い、自分の秘所に行人の肉棒を当てる。
そして梅梅はゆっくりと腰を沈め、行人の肉棒を呑みこんでいく。
途中、梅梅の顔が歪んだが、やがて行人の肉棒は梅梅に完全に呑みこまれた。
梅梅の秘所からは処女の証が流れており、彼女の目尻には涙が浮かんでいた。
しかし梅梅は笑顔で行人の顔を見つめていた。
「行人サンの…とても大きくて硬くて…温かいデス…」
「梅梅…」
行人はチャイナ服の上から梅梅の乳首を刺激し始める。
「ん… 」
しばらくそうしていると梅梅の息に甘いものが混ざり始める。
「行人サン、もう大丈夫デスカラ…」
「じゃあ、動くよ」
そう言うと行人は腰を動かし始めた。
「くっ!うっ!」
「ふぁっ!ひゃぁぁぁっ!」
やがて梅梅も腰を動かし始め、二人の動きはどんどん激しくなっていく。
「もっと!もっとお願いしマスッ!行人サンッ!」
「梅梅っ!くぅぅっ!」
行人が一気に奥まで突くと梅梅は体を思いきり仰け反らせる。
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
「くぁぁぁぁぁっ!」
梅梅の締め付けによって限界を迎えた行人はそのまま梅梅の中を自身の欲望で満たす。
二人はそのまま脱力し、その場に倒れこんだ。

二人は服を乾かしながら、向かい合って座っていた。
二人とも顔を真っ赤にしてうつむいている。
(梅梅とまでやってしまった…このままじゃ本当にあの夢が正夢に…)
行人がため息をつきながらそんな事を考えていると、梅梅が口を開いた。
「あ、あの行人サン、気持ち良かったデスカ?」
「え?あ、ああ、うん、気持ち良かったよ」
行人は頬をかきながらそう答えた。
「けど梅梅って予想以上に大胆だったんだね…」
「へ?ひゃややや!あれは、その…」
梅梅は顔を真っ赤にして慌てるが、少しすると再びうつむいて行人に聞いてきた。
「い、行人サン…行人サンから見て私は…魅力的デショウカ?」
「え?」
「ワタシはすずサンやしのぶサンみたいに胸が大きくないデスシ…」
「そ、そんな!梅梅は十分魅力的だよ!だって…実際我慢出来なかったし…」
行人がさらに顔を真っ赤にしてそう言うと、梅梅は少し嬉しそうに微笑んだ。
「そ、そうデスカ…よ、よし、ワタシ、頑張りマスデスヨ」
梅梅は小さい声でそう言って気合を入れた。

後日、橋のそばを通ろうとしたあやねが何者かにやられた事が行人の耳に入ったとか。