ある日の朝、行人としのぶは日課となっている剣の修行をしていた。
「ふぅ、今日はここまでにしようか」
「あ、師匠!」
家に入ろうとする行人をしのぶが呼び止めた。
「何?」
「今日、拙者の家に泊まって欲しいのでござる」
「え?う〜ん…僕は別にいいけど、どうして?」
「師匠にはいつもお世話になりっぱなしなので拙者の手でおもてなしをしたいのでござるよ」
「別にそんな事気にしなくていいのに…」
行人がそう言うとしのぶはむっとした表情になって行人に近づいてきた。
「そう言うわけにはいかぬでござる!それに弟子が師匠に尽くすのは当然の事でござる!」
「分かった分かった。じゃあすずにその事言ってくるよ」
そう言うと行人は家に入っていき、しのぶもそれに続いた。

そしてその日の夜、行人はしのぶの家にやってきた。
「しのぶ〜!来たよ〜!」
行人がそう言ってしばらくすると戸が開いた。
「こんばんは、しの…」
「待っていたでござるよ!師匠!」
行人の目の前にはメイド姿のしのぶが立っていた。

「し、しのぶ、その格好は…」
「ふふふ、おもてなしにはこのめいど服が必須と言う事でちかげ殿に借りたでござる」
「必須って…」
「さ、早く上がってくだされ、師匠」
「う、うん…」
行人はしのぶに連れられて家の中に入った。

「さ、師匠、お茶でござる」
「ありがとう」
行人はしのぶから差し出されたお茶を受け取り、それを飲んだ。
「どうでござるか?」
「うん、美味しいよ」
「では食事が出来るまで待っててくだされ」
「うん」
しのぶはそう言うと台所の方に歩いて行った。
「すず、大丈夫かな…僕の代わりにびふてきがいるからそんなに寂しくはないだろうけど…」
行人の言うように、迎えに来たびふてきはそのまますずの家に泊まる事になっていた。
「そう言えばしのぶの料理って食べた事ないだよね…どんなんだろ」
行人は再びお茶に口をつけるとしのぶの料理について考え始めた。
(忍者食とか…いや、さすがにそれはないか…そもそもしのぶって料理上手いのかな?)
行人がそんな事を考えているとしのぶが料理を持ってやってきた。

「出来たでござるよ!」
「え?は、早いね…」
「分身して役割分担して作ったでござるからな。ささ、召し上がってくだされ」
「じゃあ…」
行人は箸を持ち、目の前にある焼き魚をそれでつまんだ。
(見た目は悪くない…味の方は…)
行人は箸でつまんだ物を口の中に入れた。
「ん…」
「どうでござるか?」
「…美味しい」
「本当でござるか?」
「うん、美味しいよ。しのぶって料理上手かったんだね」
「ふふふ、それほどでもないでござる」
しのぶは胸を張って誇らしげにそう言って箸を持った。
するとしのぶは行人の焼き魚をつまむと行人の前に差し出した。
「し、しのぶ?」
「師匠、『あ〜ん』してくだされ」
「え?」
「『あ〜ん』して欲しいでござる」
「い、いいよ、自分で食べれるから…」
「む、『あ〜ん』」
「いや、だから…」
「む〜、『あ〜ん』でござる!」

「わ、分かったよ。あ、あ〜ん…」
行人が口を開けるとしのぶは目を輝かせて箸でつまんでいた物を行人の口に入れた。
「どうでござるか?」
「お、美味しいよ。ありがとう…」
行人が赤面しながらそう言うと、しのぶは茶碗を左手に持った。
そして今度はご飯を箸でつまみ、行人の前に差し出した。
「師匠、『あ〜ん』」
「え?」
「『あ〜ん』でござるよ、師匠」
「ひょっとして…食べ終わるまでこれを?」
「おもてなしをしているのだから当然でござる。『あ〜ん』」
「………」
「『あ〜ん』」
「…あ、あ〜ん」
行人が口を開けるとしのぶは箸でつまんでいたご飯をそこに入れた。
「何やら幸せな気分になってきたでござる…」
「僕はとても恥ずかしいよ…」
「さ、師匠、『あ〜ん』」
「あ、あ〜ん…」
そんな感じで行人としのぶの夕食は進んでいった。

(うう、自分で食べたの最初の一口だけだった…)
食事が終わり、行人は顔を赤くしてため息をついた。
「片付け終わったでござる」
「早いね…」
「分身の術を使ったでござるからな」
そう言うとしのぶは行人に接近して来た。
「し、しのぶ?」
やがてしのぶはしゃがみこんで行人の懐にもぐりこんだ。
「ちょ、しのぶ!?」
「ふふふ、おもてなしはまだまだ終わらないでござるよ…」
しのぶはそう言うと行人のズボンと下着を下ろして肉棒を取り出した。
「ちょ、ちょっと!何やってるの!?」
「『おもてなし』でござる」
そう言うとしのぶは行人のそれを口に含んだ。
「うぁ…し、しのぶ」
「ん…ふっ…ん…」
しのぶは口に含んだそれに舌を絡ませ始めた。
行人のそれをしのぶは裏筋や先端部分を舐めて刺激する。
するとそれはどんどん大きく、固くなっていった。
「ん、ふぁ…気持ちいいでござるか?師匠」
「う、うん…気持ち…いいよ…」
「ではもっと気持ち良くなってもらわねば…」
しのぶはそう言って上着を脱ぐと胸でそれを挟んだ。

しのぶは胸でそれをしごきながら先端部分を口に含む。
「んっ…んっ…」
「う…ぁぁ…」
行人の息遣いが徐々に荒くなっていき、しのぶもそれに合わせて肉棒を刺激していく。
「ぐ…しのぶ、出るっ!」
行人がそう言うと肉棒は脈打ち、しのぶの口内に精液を放出した。
「っ!?」
しのぶは突然の射精に驚き、行人のそれから口を離した。
「けほっ、苦いでござる…」
「だ、大丈夫?」
「いえ、これは師匠が気持ち良くなってくれた証でござるから嬉しいでござる」
しのぶが笑顔でそう言うと行人はしのぶを押し倒した。
「し、師匠?むっ…」
行人はしのぶと唇を重ね、彼女のしたと自分の舌を絡ませた。
「んんっ…」
行人は口を離すと、しのぶの顔をじっと見た。
「し…しょう…」
「今度は僕がしのぶを気持ち良くしてあげるよ…」
「え?」
行人はしのぶのスカートに手を入れて下着越しに秘所に触れた。
「んんっ…」
行人はそこを割れ目に沿ってなぞったり、膣口に指を立てたりしながら刺激する。

「しのぶ、気持ちいい?」
「ふぁ、ししょお…」
行人は秘所から手を離し、スカートの中にもぐりこんだ。
「し…しょう?」
行人はしのぶの下着を脱がすと割れ目を舌でなぞった。
「ひゃぁぁ!」
しのぶは突然の刺激に驚き、両足を閉じようとした。
すると行人の頭がしのぶの太股に挟まれた。
行人はそれに構わず舌でそこを刺激する。
クリトリスを舌で舐め上げたり、舌を中に入れたりするたびにしのぶは声を荒げる。
そこはどんどん潤い、溢れ出る愛液が行人の口の周りにもつく。
やがて行人はそこから顔を離すと、しのぶのスカートを捲くり、自分の肉棒を膣口に当てた。
一度精を放出したそれは再び固く、大きくなっていた。
「しのぶ…僕、もう…」
「ししょぉ…うちも師匠が欲しい!」
しのぶがそう言った瞬間、行人はそれをしのぶの中に勢い良く挿入した。
「ふぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「くっ、しのぶ!」
行人は腰を動かし、しのぶの奥を何度も突く。
「んぁ!はっ!師匠のが…奥に!」
しのぶも腰を動かし、その口からは涎が垂れていた。

「しのぶっ!」
「ししょ…んんっ!」
行人は再びしのぶの唇と自分の唇を重ね、舌を絡ませる。
また、右手でしのぶの胸を掴み、指を使って乳首を刺激する。
「んんんっ!んんんーーーーーーー!」
強すぎる刺激にしのぶはやがて絶頂を迎え、行人の肉棒を締め付ける。
「んんんっ!」
行人もそれに耐えられず、しのぶの中を精液で満たす。
脱力した二人は口を離した。
「おもてなしするつもりやったのに…また師匠にしてもらってしもた…」
「そんな事ないよ…とても気持ち良かったよ…」
「ほんま?」
「うん、本当」
そう言うと行人は頭をなでながらしのぶと唇を重ねた。

冷静になった行人は考えていた。
(またしのぶと…鼻血も出なかったし…慣れてしまったのかな…)
行人としのぶは一組の布団の中にいた。
「師匠、拙者のおもてなしはどうでござったか?」
「え?よ、良かった…よ…」
行人は顔を真っ赤にしてしのぶにそう言うとしのぶに聞いた。

「ねぇ、しのぶ、あのおもてなしの方法、何で知ったの?」
「む、ちょっと待ってくだされ」
そう言うとしのぶは布団から出てある本を取り出した。
「これでござる!」
しのぶは行人にその本を手渡した。
「なになに…『殿方のおもてなしの方法百選』…もしかしてちかげさんから借りたの?」
「うむ」
「まぁ、こんな本持ってるのちかげさんしかいないもんな…」
行人はそう言った後、ある事に気づいた。
(あれ?ちかげさんがこの本をしのぶに貸したって事は…しのぶのやる事も予想が出来るから…)
行人の顔はその瞬間急激に青ざめ始めた。
「ど、どうしたでござるか!?師匠!」
「い、いや、何でもないよ…そ、それより早く寝よう…」
「そ、そうでござるか…」
そう言うとしのぶは布団の中に入り、行人に抱きついた。
「しのぶ、これもおもてなしなの?」
「もちろんでござる」

後日、村の一部の娘達が行人が「なでなでの達人」と呼ばれる本当の理由を知ったらしいのは別の話。