「最後にこれを混ぜて…やった!ついに出来ました!」
みちるは両手を上げて笑顔でそう言った。
彼女の目の前には彼女が作ったと思われる薬がある。
「皆、私の名前をよく覚えていませんがこの薬さえあれば忘れられなくなるはずです。それに…」
みちるは頬を染めて顔に両手を当てた。
「行人クンもきっと喜んでくれるはずです…さて!こうしてはいられません!」
そう言うとみちるは弓矢を持って外に出た。

行人は手紙を持ってオババの家に向かっていた。
「それにしても一体僕に何の用なんだろ?矢文には一人で来てくださいって書いてあったし…」
自分が呼ばれた理由を考えている内に行人は目的地に着いた。
「え〜っと…ごめんくださ〜い」
「あ、行人ク〜ン!こっちです〜!」
行人が声のした方を向くと手を振っているみちるの姿が見えた。
「こんにちは、みちるさん。オババさんはどこですか?」
「オババ様は今ここにはいませんよ」
「え?」
「行人クンに用があるのは私ですから」
みちるは自分を指差してそう言った。
「みちるさんが?」
「はい、こちらに来てください 」

行人はみちるに連れられて彼女の部屋に入った。
「それで僕に何の用ですか?」
「はい、これを行人クンのために作ったんです」
そう言ってみちるは自分が作ったある薬を行人の目の前に差し出した。
「これは?」
「これはですね…鼻血噴出を防ぐ薬です!」
「鼻血を!?」
行人は薬を手に取り、それを凝視した。
「行人クンは鼻血が出やすい体質で悩んでると聞いたので調べて作ったんです」
「え、僕のために?」
「は、はい…」
みちるは恥ずかしそうに頬を染めてそう言った。
(行人クンの鼻血が出やすい体質を治せば、皆、私の名前を覚えるだろうし、何より行人クンの力になれますし…)
「…の、飲んでみていいかな?」
「あ、はい、どうぞ」
行人は薬を恐る恐る薬の入ってる皿に口をつけると、それを一気に飲み干した。
「うぇ、苦っ…」
「す、すいません、苦かったですか?」
「いや、薬は苦くてもおかしくないんだから大丈夫ですよ」
行人は皿を置いて、笑顔でそう言った。
「行人クン、体の調子はどうですか?」
「う〜ん、特に異変はないですね…でも、ありがとうございます、僕のために…」
「いえ、そんな… 」

「あの、せっかくなんで何かお礼をしましょうか?」
「え?」
「僕に出来る事なんてそんなにありませんけど僕に出来る事なら何でも言ってください」
行人がそう言うと、みちるは目を輝かせた。
「いいんですか?」
「はい、このまましてもらうだけじゃ悪いですし…」
「あ、あの…それじゃ…」
みちるはもじもじしながら少しうつむいたが、やがて顔を上げて行人に言った。
「ぎゅっと…してもらえますか?」
「え?」
「後からぎゅっと…抱きしめてください」
「えっ…と…」
行人は頬をかきながら少し困った感じの表情になった。
「ダメ…でしょうか?」
みちるはそう言うと悲しそうな表情を見せた。
「いえ、そんな!みちるさんさえ良ければ…」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
みちるは満面の笑顔でそう言った。
行人はみちるの背後まで行くと、その場に座り込んだ。
「じゃあ…行きますよ…」
「はい」
行人はみちるの腰に手を回すと彼女をぎゅっと抱きしめた。

みちるは今、とても幸せな気分だった。
(まさか行人クンにこうして抱きしめてもらえるなんて…幸せです…)
行人は今、とても微妙な気分だった。
(みちるさん、こんな事で喜んでくれているのかな…)
行人がそんな事を思っているとみちるの髪から心地よい匂いがした。
(みちるさん、いい匂いだな…何か落ち着く…)
行人は無意識にみちるを抱きしめる力を強くした。
「い、行人クン?」
みちるもそれに気づくと行人の方を向こうとした。
「あ!?ご、ごめん!」
行人はそう言うとみちるから離れようとした。
しかしみちるは離れようとする行人の手を咄嗟に掴んだ。
「え、みちるさん?」
「あ…」
みちるは少し戸惑っていたが行人の手を離さなかった。
「ご、ごめんなさい…行人クン…」
「いえ、そんな…」
しかしそれでもみちるは行人の手を離さない。
「…みちる…さん?」
「…すいません…だけど…もっと行人クンの温もりを感じていたいんです…」
みちるは意を決して行人の方を向いた。
「行人クン、私と…してくれませんか?」

行人はみちるの言葉を聞いて固まっていた。
「えっ…と…みちるさん、それって…」
「私、行人クンと接する時間が皆より少ないから…だから…少しでも行人クンと…」
みちるがそこまで言うと行人も意を決して再びみちるを後から抱きしめた。
「みちるさんが望むなら僕は構わないよ…何でもするって言ったし…けど、本当にいいの?」
「はい…お願いします」
「…うん、分かったよ」
そう言うと行人は両手でみちるの胸を揉み始めた。
行人は強弱をつけてみちるの胸を優しく揉みしだく。
「はぁ…」
みちるの口から艶っぽい吐息が漏れる。
「みちるさん、気持ちいい?」
「はい…ん…」
みちるは少し切なげに声を出す。
行人は薬の効果か鼻血も出さず、落ち着いた感じでみちるの胸を揉む。
「ふぁ…行人クン…」
「何ですか?」
「胸だけじゃ…なくて…」
「…はい」
行人はそう言って下着越しにみちるの秘所に触れた。
そこはすでに少し湿っていた。

行人はそこをなぞるように指を動かす。
「んぅ…はぁ…」
みちるの吐息もどんどん熱を帯びていき、同時に秘所も濡れていく。
すると行人はみちるの下着に手を入れ、直接そこをなで始めた。
「んん!ふぁぁぁ…」
行人はさらに指をみちるの中に入れていじり始める。
みちるの秘所はさらに潤いを増し、みちるの息遣いもさらに荒くなる。
するとみちるは行人の腕をぎゅっと掴んだ。
「みちるさん?」
「もっと…もっと行人クンを…感じさせてください…」
「…うん」
行人はそう言うとみちるの下着を脱がして、自分の肉棒を取り出した。
そしてみちるを仰向けに寝かせると、行人は自分の肉棒を彼女の秘裂に当てた。
「みちるさん、力を抜いて…」
「はい…」
行人は肉棒をみちるの中に進めていった。
やがてみちるが顔を歪め、目に涙を浮かべる。
「みちるさん、大丈夫?」
「ん、行人クン…接吻を…してください…」
「接吻?」
「は…い…」

行人はみちるに顔を近づけ、彼女の唇と自分の唇を触れさせた。
するとみちるは行人の首に手を回し、行人の口の中に自分の舌を入れた。
行人は最初は驚いたが、やがて彼女の舌と自分の舌を絡め始めた。
しばらくするとみちるの唇が行人の唇から離れ、二人の間に細い糸が引かれた。
「もう…大丈夫…です」
「じゃあ動くよ…」
「はい…」
行人は腰を動かし始めると、みちるも甘い声を出し始めた。
「ふぁ!んんん!」
「くっ!」
みちるの腰も動き始め、二人の動きはさらに激しいものになっていく。
「いく…と…クン!」
「ぐ…みちるさん…僕、そろそろ…」
「来て…ください…私に…行人クンを…もっと!」
「ぐ、みちるさん!」
「ふぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
みちるの肉壁が行人の肉棒を締め付けると同時に行人はみちるの中に精液を放った。
(行人クンの…温もり…気持ちいい…)
みちるはとても幸せそうな表情で目を瞑った。
(寒いのは好きですけど…行人クンの温もりは…もっと… )

その日の夜、みちるはとても上機嫌だった。
「なんじゃ、みちる、何かいい事でもあったのか?」
オババがそう聞くとみちるは満面の笑みで答えた。
「はい!それはもう!」
オババは少し驚いたが、やがて茶をすすり、再びみちるに聞いた。
「それにしてもみちる、お前、何の薬を作っていたんじゃ?」
「え?」
「この前から何かこそこそ作っていたじゃろ?」
「あ、それは鼻血を抑える薬です」
オババはそれを聞くと顔をしかめた。
「鼻血?」
「ええ、作り方もちゃんと調べて…」
「それは鼻血を『一時的に』抑える薬じゃぞ」
「…え?」
みちるはその場で固まった。
「あの薬は一時的に鼻血を抑えるが効果が切れると副作用として通常の3倍の勢いで鼻血を噴き出してしまうんじゃ」

その日、行人はある事故により、いつもより凄まじい勢いの鼻血を噴き出し、貴重な体験をした。
そしてその翌日、凄まじい勢いで謝るみちるを行人はげっそりとした笑顔で許したと言う。