「それじゃあしのぶちゃんはそっちをお願いします」
「了解したでござる」
しのぶはちかげに本の片付けの手伝いを頼まれてちかげの家に来ていた。
「しかしここまで散らかる前にどうにか出来なかったのでござるか?」
「片付けようと思っていても次の本が気になってしまって…気づいたらこんな状態でしたの」
書庫には数え切れない数の本が散乱していた。
「……ぱな子殿も苦労してるんでござるな」
「私は向こうの方を片付けるので何かあったら呼んでください」
「うむ」
そう言うとちかげは書庫の奥に進んでいった。
「さて、では片付けるか」
しのぶはそう言って本を片付け始めた。

「ふぅ…結構疲れるでござるな…しかしこれも修行と思えば…」
片付けを始めて数十分、作業は結構順調に進んでいた。
しかししのぶのドジッ子スキルはここでも発揮される。
「さて、次は…あっ!?」
しのぶは袴の裾を踏んでバランスを崩し、大漁に積んである本の山に突っ込んだ。
本の山は意外と派手な音を出して崩れた。
「しのぶちゃ〜ん!なにやら大きい音がしましたけどどうかしましたか〜?」
書庫の奥からちかげの声が聞こえるとしのぶは起き上がった。

「だ、大丈夫でござる!」
「そうですか〜、気をつけてくださいね〜」
「う、うむ!………む?」
しのぶはある本に気づくとそれを手に取った。
「そう言えばしばらく書物を呼んでいなかったでござるな…どれ…」
そう言うとしのぶはその本のページを開いた。

三日後、しのぶは朝からすずの家に来て素振りをしていた。
すずが遅れを取り戻すべく学校に行ってる事もあるので、行人はしのぶの素振りに付き合う事にした。
「しのぶ、ちょっと休憩にしようか」
「む、それならば拙者はお茶を入れてくるでござる」
そう言うとしのぶは家に入っていった。
「ふぅ…」
行人も家の中に入り、木刀を置いて座り込んだ。
しばらくするとしのぶがお茶を持ってやってきた。
「師匠、お茶でござる」
「ありがとう。でも、わざわざこんな事しなくてもいいのに…」
「いや、こういう事も弟子の務めでござる!」
そう言うとしのぶはその場に正座した。
「む、びふてきはどこに行ったでござるか?」
「びふてきならとんかつと一緒に外で遊んでるみたいだよ」
「外で?」
「うん、そんなに遠くには行かないだろうから大丈夫だと思うよ」

そう言って行人がお茶に口をつけると、しのぶは何かを思いだしたかのように言った。
「む、そうでござった。師匠、頼みたい事があるのでござるよ」
「何?あ、もしかしてなで…」
「『愛撫』と言うものをして欲しいでござる」
行人は盛大にお茶を噴き出した。
「師匠!?どうしたでござるか!?拙者の淹れたお茶が不味かったのでござるか!?」
「い、いや、お茶は大丈夫だよ…そ、それより今なんて?」
「うむ、師匠、拙者に愛撫をして欲しいでござる」
「…しのぶ、意味分かって言ってるの?」
「うむ、胸や尻をなでなでする事でござろう?」
しのぶがそう言うと行人は頭を抱えた。
「ねぇ、しのぶ、何でいきなりそんな事を?」
「この前ちかげ殿の家に行った時にある本を読んだのでござるが、
 その本によると愛撫とはとても気持ちいいもののようなのでござるよ」
「ち、ちかげさん?もしかしてちかげさんに薦められたの?」
「いえ、偶然その本が目に入って…」
「え?そ、そう…ちなみにその本のタイトルは?」
「う〜む、確か『純愛昇天物語』だったでござる」
(愛撫って言葉が出る時点でR指定だろうけどドロドロとした物じゃなさそうだな…)

行人は少しほっとしたが、しのぶは少し不満そうな顔になった。
「師匠〜、愛撫して欲しいでござる〜」
「え?…あ、ダメダメダメーーーーー!そんな事出来ないって!」
「どうしてでござるか?」
「と、とにかくダメなの!」
「それでは納得出来ないでござる〜」
行人は顔を真っ赤にしながら少し考えるとしのぶに言った。
「わ、分かったよ。愛撫してあげるよ」
「本当でござるか?やった♪」
行人はしのぶの頭に手を乗せた。
「師匠、何故頭に手を?」
「実はね、頭を撫でるのも愛撫の一種なんだよ」
行人はそう言ってしのぶの頭をなでようとしたが、しのぶは首を振ってそれを拒否した。
「では胸や尻を愛撫してくだされ!」
「だから!それはダメだって!」
「む〜、何故頭は良くて胸や尻はダメなのでござるか?」
「う…そ、それは…え〜っと…」
行人は再び説得の言葉を考えたが、しのぶはそんな行人の両手を手に取った。
するとしのぶは行人の右手を自分の胸に、左手を尻に触れさせた。
「ちょちょちょちょ!な、何するの!?」
「こちらは準備万端でござるから思う存分愛撫するでござるよ!」
「だ、だからダメだよ!離して〜!」

行人はしのぶの手を振り解こうとするがしのぶはその手を逃がさない。
すると行人の指が微妙に動き、しのぶの胸と尻を揉む事になる。
「む?愛撫してくれる気になってくれたでござるか?」
「ち、違うよ!だから手を…」
すると行人の手に力が入ったためか、しのぶが突然顔をしかめた。
「し、師匠、もう少し優しくして欲しいでござる…」
「あ、ごめん…ってそうじゃなくて…はぁ…」
行人はそう言って覚悟を決めて目を瞑った。
「分かったよ、なるべく痛くしないように頑張るから…」
「かたじけないでござる」
そう言うと行人はしのぶの胸と尻を揉み始めた。
(とにかくすずが帰る前にしのぶを満足させないと…
 それにとんかつを揉んでると思えば大丈夫だ、大丈夫だ、大丈夫だ…)
行人は自分にそう言い聞かせながらしのぶに愛撫をし始めた。

そしてしばらく揉んでいるとしのぶの手が行人から離れた。
「ん?し、しのぶ、もういいの?」
行人はしのぶから手を離そうとしたが再びその手は掴まれた。
しかしその手には先ほどと比べると全然力が入ってない。
「ま、まだ続けて欲しいでござる…」
「し、しのぶ?」
行人はしのぶの様子がさっきと違う気がして目を開けた。

行人が目を開くとそこには息を荒げ、頬を上気させ、瞳を潤ませたしのぶの姿があった。
行人は一瞬その姿に目を奪われた。
「だ、大丈夫?しのぶ」
「う、む…だが変な感じでござる…」
「変な感じ?……き、気持ちいいの?」
「よく、分からぬでござる…ただ、以前師匠に胸を掴まれた時と似た感じで…力が抜けて…」
そう言うとしのぶは袴に手をかけ、それを捲りあげた。
「師匠…今度はここを…愛撫して欲しいでござる…何やら…むずむずするんでござるよ」
そう言うとしのぶは自分の秘所を指差した。
「本ではここも愛撫してて…」
行人は鼻血を噴き出すのも忘れてしのぶに見惚れていた。
「師匠…はよう…して…」
「う、うん…」
行人はそう言うと下着越しにしのぶの秘所に右手を這わせた。
この時、行人の中で男としての本能が理性に勝った。
「んぅ…ししょぉ…」
しのぶは両手を行人の首に回し、行人に抱きついた。
(しのぶのここ、湿ってる…)
行人は微妙に指を動かし、しのぶの秘所を愛撫する。
するとそこはさらに湿り気を帯び、やがて吸収しきれない愛液が行人の指を伝う。
「ししょぉ、もっと…」
「うん…」
行人はそう言って左手でしのぶの胸を揉み始めた。

「しのぶ、気持ちいい?」
「う…ん…気持ちええ…」
しのぶはそう言いながらこくんと頷いた。
するとしのぶは何かを思いだしたのか行人から離れた。
「しのぶ?」
「うちだけ…気持ち良くしてもらうのは…あかん…」
そう言うとしのぶは下着に手をかけ、それを下ろし始めた。
すると下着と秘所の間で一瞬、愛液が糸を引いた。
しのぶは下着を脱ぐと今度は行人のズボンと下着に手をかけた。
「え?」
しのぶがそのままそれらをずり下げると、行人の肉棒が飛び出した。
行人の肉棒はすでに固く、大きくなっていた。
「これが…師匠の…」
しのぶは行人の肉棒に手を添えると、それを自分の秘所に当てた。
そして彼女はそのまま一気に腰を沈めた。
「うあっ!?」
行人は突然の快感に一瞬言葉を失った。
「ぐ…う…ししょぉ…気持ちええか?」
「し、しのぶ…」
行人がしのぶを見ると 彼女は顔を歪ませて笑っていた。
「しのぶ…どこか…痛いの?」
「うちの事は…ええから……」
行人がしのぶと繋がった部分を見てみると愛液に血が混ざっていた。

「しのぶ、やっぱり痛いんじゃないの?」
「……初めてやる時は…痛いって書いてあったんやけど…
 これなら殿方も気持ちようなれるって…書いてあったから…」
しのぶはそう言うと腰を動かし始めた。
しかし動こうとするしのぶを行人が止めた。
「待って…しのぶ」
「え?」
行人はまたしのぶを愛撫し始めた。
「んぅ、師匠?」
行人がしばらく愛撫をしているとしのぶの吐息は甘いものに変わっていった。
「しのぶ、まだ痛い?」
「いや…もう…大丈夫………師匠には…してもらってばっかりやな…」
「え?」
「今度こそ…うちの番や…」
そう言うとしのぶは腰を動かし始めた。
「うっ!くぅっ!」
「ふぁっ!んぁぁぁ!」
最初はしのぶだけが動いていたが、やがて行人も腰を動かし始め、二人の動きは速くなっていく。
「ししょぉ!ししょぉ!」
「くっ!しのぶ!」
そして限界を迎えたのかしのぶの肉壁が行人の肉棒を締め付ける。
「うぁあああっ!」
行人はその締め付けに耐えられず、しのぶの中に精液を放出した。
そして二人とも重なるようにその場に倒れた。

「っはぁ…はぁ…師匠…気持ち…えかった?」
「う…ん…気持ち良かったよ…ありがとう、しのぶ…」
行人はそう言ってしのぶの頭をなでた。
しのぶも気持ちよさそうにそれを受け入れた。

数十分後、二人は身なりを整え終えてお茶を飲んでいた。
「師匠はすごいでござるな〜。とても愛撫が上手でござる」
しのぶがそう言うと行人は顔を赤くして下を向いた。
「どうしたでござるか?」
「いや…ちょっとね…」
(まさか僕がしのぶとするとは…確かにしのぶは魅力的だったけど…)
行人は顔を上げると同時にお茶に口をつけた。
「うむ、師匠は剣以外にも愛撫も素晴らしい愛撫の達人だったのでござるな!」
行人はまたお茶を盛大に噴き出した。
「し、師匠!?どうしたでござるか!?やはり拙者の淹れたお茶は…」
「お茶は美味しいよ…じゃなくて!僕は愛撫の達人なんかじゃないって!」
「しかしとても上手でござったし…やはり愛撫の達人だと思うでござる」
「だから!そんなんじゃないって!」
行人はすずが帰るまでしのぶを説得し続けた結果、「なでなでの達人」と呼ばれるようになった。